
そうだったのか! アメリカ (集英社文庫)
池上彰
集英社 / 2009-06-26
この本について
アメリカのニュースを見ていると、「なんでここまで宗教が政治に影響するんだろう」とか、「同じ民主主義でも日本と全然空気が違うな」と、ぼんやりモヤモヤすることが多いんですよね。自分もずっとそこがつかめずにいました。 この本は、そのモヤモヤを“歴史と宗教”という切り口で静かにほどいてくれます。感謝祭のルーツや、清教徒たちがどんな思いで海を渡ったのか、各州に異なる宗派が根付いた理由など、ふだんニュースだけでは見えない背景が丁寧に描かれていて、アメリカ人の行動や価値観を「そういう文脈だったのか」と腑に落としながら読めました。特に、旧約聖書の物語とアメリカの対外姿勢がどうつながるのか、そして“政教分離なのに宗教国家”という一見矛盾した状態の成り立ちが、そのまま現代の政策や世論の形に続いていると知ると、ニュースの読み方が少し変わります。 アメリカを美化も否定もしない位置から、ただ成り立ちを丁寧に追っていく本なので、「海外情勢の裏側をもう少し立体的に知りたい人」にちょうどいい距離感だと思います。ニュースを追うたびに引っかかっていた小さな疑問が、静かに整理されていく一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの76%が集中しています。
読書の順序
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