
ピンヒールははかない (幻冬舎単行本)
佐久間裕美子
この本について
年齢を重ねていくほど、「一人でいるのは間違いなのか」「関係が続かないのは自分のせいなのか」といった、言葉にしづらいモヤモヤが増えていく気がします。誰かと一緒にいたい気持ちと、一人でいたほうが楽だという感覚。そのあいだで揺れる瞬間って、意外と誰にも話しにくいんですよね。 この本は、その揺れを無理に整えようとせず、まず「そう感じてしまう背景」を具体的なエピソードで見せてくれます。シングル女性が置かれがちな偏見の話や、選択肢が増えたことで逆に迷いが深まるという視点は、読んでいて妙に腑に落ちました。恋愛や結婚だけじゃなく、自分の働き方や生き方にも考えがにじんでくるのが面白いところです。そして、人との距離が変わっていくのは悪いことではなく、成長の一部として扱う姿勢が、ぎゅっと力を抜いてくれる感じがありました。 特に、誰といるかより「その関係の質がどうか」を丁寧に見ようとする視点は、私自身の人間関係の見え方を少し変えてくれました。ひとりで行動する自由、関係性が変わっていく自然さ、そして自分の不安との付き合い方。どれも机上の理論ではなく、生活の中で起きていることとして書かれているので、読み終えたあとにちょっと肩が軽くなります。 自分のペースで生きたいけれど、ときどき不安に飲まれてしまう人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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