
君のクイズ (朝日文庫)
小川 哲
朝日新聞出版 / 2025-04-25
この本について
仕事でも日常でも、「自分の選んだ道がこれでよかったのか」とモヤモヤする瞬間ってありますよね。頑張っても報われている実感がないと、積み上げてきた時間ごと不安になるというか。僕もよくその沼に落ちます。 『君のクイズ』を読んでいて強く響いたのは、「正解するとは、生きてきた証を見せ合うことなんだ」という視点でした。クイズの話なのに、自分の人生の細かな寄り道や癖までも肯定されているようで、読んでいて妙に落ち着くんです。たとえば、知らないことにぶつかったとき、その先に広がる世界を想像できること自体が価値なんだ、という捉え方があって、知識の多寡ではなく「どう関わってきたか」に重心が置かれているのが救いでした。また、恥ずかしさに負けずに口に出してみる姿勢が、現実の場面でもじわじわ効いてくる感覚があります。間違えることより、何も出さない方がもったいないというあの発想は、仕事でも人間関係でもけっこう使えました。 クイズ小説というより、「自分の歩いてきた道に意味づけをしたい人」に刺さる物語です。自分の積み重ねをもう一度信じたいときに、静かに背中を支えてくれる一冊でした。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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