
「大人になりきれない人」の心理 (PHP文庫)
加藤諦三
PHP研究所 / 2008-11-01
この本について
仕事の責任が重く感じたり、任された瞬間に気持ちが折れそうになったり、「なんでこんなにやってるのにまた…」とつい心が萎える。頭では大人として振る舞わなきゃと思うのに、どこか受け身のまま止まっている感じが抜けない。そんなモヤモヤに心当たりがある人には、この本の言葉が少しリアルに響くと思います。 加藤諦三さんの『「大人になりきれない人」の心理』は、甘えだと切り捨てるでもなく、励ましだけで包むでもなく、「なぜ大人として生きることがこんなにしんどいのか」を丁寧に説明してくれる本です。読んでいて刺さるのは、つい環境や仕事の厳しさにすり替えてしまう“積み残し”という視点や、前向きに頑張っているつもりでも、受け身のまま緊張し続けている状態のしんどさを言語化してくれるところ。自分の中の幼い部分を責めるより、「なぜそうなったのか」を落ち着いて理解できるのが、この本の効き方だと思います。 特に、自分から何かを始めるのが怖い、責任を持つ場面で急に苦しくなる、評価が気になり続けて疲れてしまう。そんな人には刺さりやすい内容です。僕自身、仕事がうまくいかない時期に「生きるのが辛いのは、弱さの問題じゃなく、これまでの積み残しが顔を出してきただけかもしれない」と思えたのは大きかったです。 大人としてしっかりしなきゃ、と自分を追い詰めてしまいやすい人ほど、静かに救われる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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