
大人らしさって何だろう。
大網理紗
文響社 / 2014-12-05
この本について
「ちゃんとした目標を持たなきゃ」「大人としてもう少し落ち着かなきゃ」。そう思いながらも、実際は気持ちと行動がちぐはぐで、年齢だけ重なっていくような感覚ってありますよね。僕もよくその沼に落ちます。でも、この本を読んでみて思ったのは、“大人らしさ”って大きな理想像をつくることじゃなくて、もっと手触りのある小さな積み重ねなんだということでした。 印象的だったのは、「目標なんて探さなくていい」という言葉。やりたいことが見つからない時期って、つい自分を責めがちですが、この本はそこをふっと緩めてくれます。今日ふと思いついたことを“まず一歩やってみる”。その小さな前進を、もう一歩先まで丁寧に続ける。肩に力が入りすぎたときの、ちょうどいい助け舟みたいでした。また、人間関係のところで語られる「自分が遠ざければ相手も遠ざかる」という視点は、ちょっと耳が痛いけれど、明日からの接し方を変えるきっかけになります。苦手な人に一声かけてみるとか、感情と事実を切り離して話すとか、具体的で、無理のない動き方が示されているのがありがたかったです。 全体を通して、この本は“こうあるべき”を押しつけてこないのに、読んだあとに姿勢が少しだけまっすぐになる感覚があります。大人になりきれていない自覚がある人、あるいは「大人らしさ」の正体がずっとぼんやりしていた人に、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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