
砂漠
伊坂 幸太郎
PHP研究所 / 2013-04-01
この本について
なんとなく、生き方に“正解”がほしい時ってありますよね。仕事でも人間関係でも、指示された通りに動けば間違えない世界のほうが楽なんじゃないか、とか。でも実際は、悩んで、間違えて、時々どうしようもなく落ち込んで…その繰り返しで進むしかない。そんなモヤモヤを抱えているときに、伊坂幸太郎の『砂漠』を読むと、少し景色が変わります。 この物語に出てくる大学生たちは、特別に立派でも賢くもなくて、ただ目の前のことに右往左往しながら、自分の不器用さごと日々を進んでいきます。たとえば「生きていくのは計算じゃなくて悶えながら進むこと」という言葉があるんですが、これがただの励ましじゃなく、登場人物の行動としてちゃんと描かれるんですよね。自分の主観でしか動けないことを認める場面も、目の前の一人を救うことの重さを語る場面も、妙に現実っぽい。でもその現実っぽさが、読む側の肩の力を抜いてくれる。 あと、過去の出来事や思い出が“勝手にできていく”ものとして描かれるところも刺さりました。振り返った時にいつの間にか形になっているものってありますよね。彼らの四年間を追っていくと、自分の学生時代や最近の出来事まで思い出して、少しあたたかい気持ちになります。 迷いながらでも自分の足で進むしかない、と感じている人に刺さると思います。『砂漠』は、解決策をくれる本ではないけれど、悩むことそのものを許してくれる物語でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









