
風の歌を聴け (講談社文庫)
村上春樹
講談社 / 2004-09-15
この本について
何をしても「これで合ってるのか」と心のどこかがざわつく日ってありますよね。自分だけ劣っている気がしたり、過去の選択を振り返ってため息が出たり。整理しようとしても、言葉にならないまま胸の奥に沈んでいく感じ。僕自身もそこで長くつまずくことが多いのですが、『風の歌を聴け』を読むと、その濁りが少しだけ動き始めます。 この本は、人生の答えをくれるタイプの作品ではありません。でも、抜粋にもある「強い人間なんてどこにもいない」という視点だったり、「あらゆるものは通りすぎる」という距離感だったり、肩に入りすぎていた力を抜かせてくれる瞬間がいくつもあります。村上春樹の初期らしい乾いたユーモアもあって、重たいテーマを扱いながらも日常にちゃんと接地しているんですよね。自分の弱さを否定しないまま前に進むにはどうしたらいいのか、そのヒントが静かに転がっている感じがします。 特に刺さるのは、完璧さを目指して勝手に疲れてしまうタイプの人です。うまくできない自分を責めがちなとき、この物語の少し不器用で、それでも続いていく日々が、現実と折り合うための呼吸の仕方を教えてくれます。読んでいる間だけでも、世界の輪郭が少し柔らかくなる。そんな一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
この本が載っている特集
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









