
ノルウェイの森 (講談社文庫)
村上春樹
講談社 / 200409
この本について
人間関係で少し行き詰まっているとき、「気持ちはあるのに、言葉にすると全部ずれてしまう」とか、「相手のことを思い出したいのにだんだん輪郭が薄れていく」みたいな、説明しにくいモヤモヤが出てくることがあります。僕自身もよくそこで足が止まってしまうのですが、そんなときに思い出すのが『ノルウェイの森』でした。 この小説に出てくるのは、劇的な答えではなく、むしろ曖昧さや迷いそのものです。登場人物たちは、自分の気持ちをうまく扱えず、相手に届かない言葉をくり返し、それでも一緒に歩いたり黙ったりしていきます。その不器用な時間の積み重ねが、読んでいる側に「こういう揺れの中でしか見えてこないものもあるんだな」と気付かせてくれるんです。哀しみが簡単には癒えないことを受け入れる場面もあって、避けてきた気持ちと静かに向き合うきっかけになります。 特に刺さるのは、誰かとの距離がうまく測れずに戸惑っている人や、過去の記憶の扱い方に迷っている人だと思います。きれいごとではなく、時間とともに変わってしまう感情や記憶のリアルさがそのまま置かれているので、自分の感情も少しそのまま置いてみようかな、という気持ちになれる作品です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
Never Let Me Go: With GCSE and A Level study guide (Faber Educational Editions) (English Edition)
Kazuo Ishiguro、Geoff Barton

雪国 (角川文庫)
川端 康成

次の町まで、きみはどんな歌をうたうの? (河出文庫)
柴崎友香

雪国(新潮文庫)
川端康成

Never Let Me Go: 20th anniversary edition (English Edition)
Kazuo Ishiguro
この本が載っている特集
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




