
ストーリーの解剖学
ジョン・トゥルービー and 吉田俊太郎
フィルムアート社 / 2017-07-28
この本について
物語を作ろうとすると、どうしても「三幕構成ってこうだよね」とか「キャラを動かす理由が薄い気がする…」みたいな不安が出てきます。頭ではわかっているのに、いざ自分で書くと人物も展開もどこか借り物っぽくなる。自分の人生の実感と、ストーリーの技法がつながらない感じです。 『ストーリーの解剖学』が面白いのは、外側の型ではなく、人物の欲求や欠けているものから物語を内側へ向けて組み立てていくところです。読者が保存した抜粋にも「変化は欲求によってもたらされる」「困窮状態から始まる」といったフレーズが並んでいますが、まさにここが核心で、キャラクターの欲望と葛藤、その変化の必然性さえ掴めれば、形式に振り回されなくなるんですよね。さらに、書きたいことのリストをつくるという提案も、創作の原点を思い出させてくれて、自分の物語の感触が少しずつリアルになります。 「物語の型を知りたい」というより、「自分のストーリーがどこか嘘っぽくなる理由を知りたい」人に刺さる本だと思います。外側の構造に迷子になっている人ほど、この“人物の変化”から物語を見直す視点が効くはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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