
大どんでん返し創作法: 面白い物語を作るには ストーリーデザインの方法論 (PIKOZO文庫)
今井昭彦
この本について
物語を書こうとすると、途中で「主人公が動かない」「葛藤を書いたはずなのに退屈」といった壁にぶつかることが多いですよね。自分でも何が悪いのかよく分からず、気づけば主人公の心理描写だけが増えていく…という状態、僕もよくやってしまいます。 この本が面白いのは、そうしたモヤモヤを「抽象論」ではなく、行動や構造として整理してくれるところです。主人公が自分で未熟さに気づいてしまうのは嘘っぽいから、必ず外側の指摘で動きをつくるべきだとか、内面の葛藤は擬人化して外に出してしまえば読者に伝わりやすくなるとか、読んだその日から書き方が変わる視点が多いんです。さらに、目的と障害物を先に決めておくことでストーリーの迷走を防ぐ話や、敵の種類によって物語のテンションそのものが変わる感覚も、実際に書くときにめちゃくちゃ効きました。 特に刺さったのは「絵になる行動をつくる」という考え方で、心理を言葉で説明するんじゃなく、行動から読者に想像してもらう。これに気づくだけで、キャラクターが急に立ち上がってくる感じがあります。物語の型を一度受け入れることで、逆に自分らしさを出せるようになる、という話も妙にリアルでした。 自分の物語がどうしても平坦になる、主人公がうまく動かせない、という人にはかなり刺さると思います。書くことに悩んでいる仲間として、地に足のついた指針をくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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