酒を主食とする人々

酒を主食とする人々

高野秀行

集英社 / 2025-01-22

累計読者数10
平均ハイライト数 5.5件/人
star総合評価 40/100
start序盤集中型

この本について

日々の生活がなんとなく単調で、「自分が当たり前だと思っている世界って、本当にそうなんだろうか…」とふと立ち止まることがあります。仕事も人付き合いも、結局は自分の前提で判断しているだけなんじゃないか、みたいな小さな違和感です。そんなときに『酒を主食とする人々』を読むと、世界の“前提”が一気に揺さぶられます。 読者が保存している抜粋を見ていると、単に異文化の豆知識ではなく、「なぜ彼らはそう生きるのか」という視点に惹かれているように感じます。酒が水分と食事を兼ねる理由や、刃物を使わない料理文化、ソルガムが酒になることで栄養源に変わる仕組み。どれも「自分の常識とは違うけど、理にかなっている」ものばかりで、読みながら自分の思考のクセが静かにほどけていきます。健康の話にしても、酒を飲まない=健康ではない、という描写があって、思わず笑いながら前提を裏返される感じがあります。 この本の良さは、異文化を“珍しいもの”として眺めるのではなく、人が置かれた環境の中でどう生き延びてきたかを淡々と描いてくれるところです。読んでいるうちに、自分の生活や仕事で抱える行き詰まりも、「ただ自分の条件に合わせて最適化し直せばいいだけかもしれない」と思えてくるんですよね。 自分の固定観念をそっとほぐしたい人に刺さる一冊だと思います。

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出版社による紹介

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