
すばらしい新世界 (光文社古典新訳文庫)
オルダス・ハクスリー and 黒原 敏行
この本について
最近、周りと歩幅を合わせることに疲れてしまうことがあります。表向きはうまくやれているつもりでも、どこかで「本当にこれが自分の選んだ生き方なんだっけ」と不意に立ち止まってしまう。人と違うほうに傾きたい気持ちと、そこにある孤独への怖さのあいだで揺れるのは、僕も日常茶飯事です。 『すばらしい新世界』を読んで印象的だったのは、そんな揺れを真正面から描いているところでした。やらされることを「好きになるよう仕向けられる」世界や、孤独を避けるために均質さを選ぶ空気が延々と続く社会は、極端だけれど、どこか自分の生活にも重なる場面が多い。登場人物たちが条件づけに乗れずに戸惑ったり、場に合わせようとして自尊心を失ったりする姿は、読み物というより、自分の内側の鏡を覗き込んでいる感覚に近かったです。 特に、逃げ道としての“気晴らし”が充実しているほど、本当の気持ちから離れていく怖さは、僕自身「忙しさでごまかしているだけじゃないか」と気づかされました。一方で、島送りの場面のように、自分の違和感を抱えたままでも生き方を選び直す余地があるという視点も、どこか救いになりました。 人と同じ顔をしながら本音を置き去りにしている気がする人、あるいは「このまま均質に溶けていくのは違う」とうっすら思い始めている人には、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




