
新装版 捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)
隆慶一郎
講談社 / 2015-04-15
この本について
最近、「自分ってそんなに押しが強いわけでもないのに、なぜか距離を置かれたり、逆に誤解されたりするな…」みたいなモヤモヤを抱えている人、多い気がします。相手に配慮したつもりでも裏目に出たり、ちょっと尖った一面を見せただけで変に評価されたり。自分の中の繊細さと周りとの関わり方が、どうもうまく噛み合わない時期ってありますよね。 隆慶一郎『捨て童子・松平忠輝』は、派手な戦国エンタメとして読むこともできるんですが、抜粋された箇所を見る限り、読者が刺さっているのは「強さと弱さの両立」みたいなテーマだと思います。嫌われたり憎まれたりするのは単なる欠点ではなく、強烈な個性があるからこそ生まれる現象だという視点や、怪物じみた人物ほど実は繊細さを隠すために仮面をかぶっている、という描写は、自分の扱いづらい部分を少し違う角度から見せてくれます。 この物語は、歴史小説という枠の中で、強さの裏にある不器用さや痛みを丁寧に描くので、自分の「これは欠点だ」と思っていたところが、実は別の形の資質かもしれないと気づかせてくれます。自分の内側を抱えたまま前に進む方法を、直接ではなく物語越しに考えさせてくれるタイプの本です。 自分の繊細さをどう扱えばいいのか悩んでいる人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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