
大前研一ビジネスジャーナル No.5 「2040年の崩壊 人口減少の衝撃/地域活性化の現状と課題」 (大前研一books(NextPublishing))
good.book編集部 and 大前 研一
この本について
地域の将来について考えようとするたびに、「そもそも何から手をつければいいのか」「目の前の制度や制約が多すぎて、構想なんて描けない」といったモヤモヤを抱えることが多いと思います。自分も同じで、小さな改善を積み上げているのに、どこか出口の見えない感覚がありました。 この本を読んで効いたのは、日本がつい“細かく小さく始める”ところから抜け出せていない、という指摘でした。地域をどうしたいのかという大きな構想を先に置くこと。それがないと、どんな施策も局所的な対応に終わってしまう、という当たり前だけど忘れがちな視点を取り戻せます。また、フランスのN分N乗方式のように、前提から異なる制度設計を具体的に知ると、日本の政策議論がどれだけ枠にはまっているかが見えてきて、自分の考え方まで固定化されていたことに気づきました。さらに、地域に自主性がないという指摘は、現場の努力だけでは限界がある理由を腑に落ちる形で説明してくれます。 「自分の地域や職場がこの先どう変わっていくのか、ちゃんと考えたいけれど材料が足りない」と感じている人には特に刺さると思います。未来を悲観するための本ではなく、発想を一段広げるための材料として手元に置いておくタイプの1冊でした。
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