
反骨の市町村 国に頼るからバカを見る
相川俊英
講談社 / 2015-03-18
この本について
地域のことって気になるのに、いざ税金や公共事業の話になると「よく分からないまま任せているだけだな…」とモヤっとすることがあります。自分の住んでいる街なのに、気づけば国や行政に全部預けっぱなしで、何かズレている気がしても言葉にできないまま過ぎていく。僕自身、その感覚をずっと抱えていました。 『反骨の市町村』は、その曖昧なモヤモヤに輪郭をつけてくれる本でした。住民が声を上げないと税金の使い道は簡単にズレるし、優秀な誰かに任せていると課題設定そのものがすり替わってしまう。そんな現実を、具体的な自治体の姿を通して見せてくれます。また、「全部自分たちでやれ」という極論ではなく、まずは地域を客観的に知り、自分たちで考えて一歩踏み出す。そのうえで必要な協力を求める、という現実的な姿勢が示されているのがありがたいところです。 特に、住民が「タダ」だと思っている行政サービスの裏側や、国に依存し続ける地域がいかに脆いかという指摘は、自分の生活の延長線上として刺さるはずです。任せきりにする癖を少しずつほぐしていくと、地域のニュースの見え方が変わる感覚があります。 自分の街に対して「このままでいいのかな」と静かに悩んでいる人にちょうどよい一冊だと思います。
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