
なぜ、嫌われ者だけが出世するのか?
齊藤 勇
President Inc / 2015-04-16
この本について
仕事をしていると、「なんであの人だけ評価されるんだろう」「頑張っているつもりなのに、見てもらえてない気がする」みたいな小さな苛立ちがたまる瞬間ってありますよね。上司の好みや曖昧な空気で物事が動く場面に出会うたび、正面から努力することの意味が揺らいでしまうというか。僕自身も、その違和感をごまかしきれずに、この本を手に取りました。 読んでみて意外だったのは、「評価される側の正しさ」よりも、「評価する側の心理」を理解したほうが、自分のストレスが減るという現実でした。上司は部下全員を公平に見ているわけでもなく、むしろ時間や状況で判断がブレる。だからこそ、適切に距離を取りつつ自分の立場を示すことが必要になる。また、一人で正論を言っても届かないのは当たり前で、組織では“みんな”という力が何より強い。じゃあどうやって“最初のみんな”になるかという視点が、妙に腹に落ちました。さらに、不安定な状況ほど、一貫した主張を持つ人が信頼されるという話は、会議での立ち位置を考えるヒントになりました。 この本は、組織の理不尽さに疲れているけれど、したたかさだけで生きるのも違うよな…と思っている人に刺さると思います。人間関係を操作しようとするための本ではなく、「自分がどう動けば無駄に消耗しないか」を静かに教えてくれる一冊でした。
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