
「権力」を握る人の法則 (日本経済新聞出版)
ジェフリー・フェファー and 村井章子
日経BP / 2011-07-20
この本について
仕事はちゃんとやっているつもりなのに、評価が伸びない。上司との距離感もよく分からない。頑張っているほど「成果だけ見てくれればいいのに」と思ってしまう。自分もずっとそのタイプでした。 ただ、この本を読むと、職場で起きていることの見え方が少し変わります。たとえば、上司をご機嫌にさせるとはイエスマンになることではなく、上司自身が自分に満足している状態をつくることだとか。誉め言葉の出し惜しみが実は自分の首を絞めていることだとか。あと、人は「覚えている人しか抜擢できない」という当たり前だけど見落としがちな事実にも気づかされました。 この本のいいところは、きれいごとを排除しているのに、「だからズルく立ち回れ」とは言っていないところです。むしろ、自分の価値観や置かれた状況に合わせて使い分けろ、と何度も念押ししてくれます。理想論と現実のあいだで迷っているときに、地面に足をつけ直してくれる感じがあります。 仕事ができるのにうまく評価につながらないと感じている人、あるいは「権力闘争なんて無理」と思っている人ほど刺さるはずです。自分の行動を少し変えるだけで、職場の見え方が変わる。その入口として、かなり実用的な一冊でした。
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