
良い値決め 悪い値決め--きちんと儲けるためのプライシング戦略 (日本経済新聞出版)
田中靖浩
この本について
売上を追っているのに、なぜか利益が残らない。自分でも「値下げは危ない」と分かっているのに、気づけば相場や空気に引っ張られてしまう。僕自身も、フリーで仕事をしていた頃は、相手に提示された金額をそのまま受け入れてしまって、後から「これじゃ割に合わないな…」と落ち込むことが多かったです。 この本が効いたのは、「売上さえ増えればいい」という思い込みを、数字と具体例で丁寧に崩してくれたところでした。特に、ビジネスは結局「1個の儲け」を積み上げるしかないという視点は、自分の仕事の値段を見直すときにすごく実用的でした。また、価格が動きやすい業界ほど値下げ競争に巻き込まれやすいという指摘や、比べられないゾーンをつくることで主導権を握る、という発想も、実際の交渉場面を思い出しながら読めました。顧客の心地良さを基準に値決めするというバリュー・プライシングの考え方も、決して理想論ではなく、行動の基準として持っておける現実的な指針だと思います。 「売上は伸びてるのに手元にお金が残らない」「価格を決めるのがいつも苦手」みたいな人には、かなり刺さるはずです。自分の仕事の“最低限どこまで下げていいのか”というラインを知るだけでも、気持ちがかなり楽になりますし、値決めを自信を持って扱えるようになるきっかけになる一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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