
鍵のない夢を見る (文春文庫)
辻村深月
文藝春秋 / 2015-07-10
この本について
人の気持ちって、わかったつもりで実は全然わかってなかったりしますよね。家族に対しても、友人に対しても、「あのとき何を考えていたんだろう」とふと立ち止まる瞬間がある。自分の過去の行動ですら、あとから別の意味に見えてきて、ちょっと気持ちがざわつくこともあります。 『鍵のない夢を見る』を読んでいて刺さるのは、まさにその“ざわつき”の部分に手を伸ばしてくるところです。たとえば、親の愛情の向け方を、次の世代を見てようやく理解する場面。思い出の中の親の姿が、自分と子どもの関係を通して違う形で立ち上がってくる感覚があって、これまで説明のつかなかった感情が少し整理されます。また、学生時代のちょっとしたひと言や、人間関係の空気を壊さないための沈黙が、どれだけその人の本音を覆っていたかが静かに浮かび上がる。自分ならどうしていただろう、と読んでいる側まで巻き込まれるような距離感があります。 この短編集は、派手な事件よりも、人の心の微妙な折れ目をそのまま差し出してくる作品なので、無理に答えをくれたりもしません。でも、その曖昧さの中に、自分の過去の行動や関係の見え方が少し変わる瞬間があります。日常でふと引っかかった気持ちを置き去りにしたくない人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









