
ツァラトゥストラかく語りき (河出文庫)
フリードリヒ・ニーチェ and 佐々木中
河出書房新社 / 2015-08-06
この本について
最近、人との距離感に疲れたり、自分のまっすぐさがやたら誤解されたりして、「なんでこんなにしんどいんだろう」と思うことが増えました。ちゃんと向き合いたいだけなのに、軽く扱われたり、逆に警戒されたり。周りに合わせて曖昧にしておけば楽なんだろうけど、それをやると自分が壊れる。そんな時期に読み返したのが、この『ツァラトゥストラかく語りき』です。 この本が効いたのは、まず「高潔さは他人にとって邪魔になる」という視点でした。まっすぐであろうとすると、どうしても誰かの劣等感に触れてしまう。あの抜粋のように、こちらが何もしていなくても敵意が生まれる構造を言語化してくれるだけで、妙な納得がありました。もうひとつは、「軽さ」の重要さです。真面目さが重くなりすぎると、一歩も動けなくなる。笑いによって重さを手放す、という感覚は、肩に入りっぱなしの力を抜くきっかけになりました。そしてもうひとつは、「没落」という言葉の使い方。失敗や迷いを“道の途中にある揺れ”として肯定してくれるので、無理に強がらなくてよくなる。 これは、自分の誠実さゆえに疲れてしまう人に刺さる本です。人間関係に消耗している時ほど、ニーチェの言葉は厳しく見えて、その実とても実用的な距離を教えてくれる気がします。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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