
激安食品の落とし穴 (角川学芸出版単行本)
山本 謙治
KADOKAWA / 2015-10-23
この本について
スーパーで「安いけど、これ本当に大丈夫なんだろうか…」と手が止まる瞬間ってありますよね。値段に助けられつつも、なんとなく胸のどこかがザワつく感じ。僕も同じで、裏面表示を見てもよく分からないまま買うことが多かったんですが、この本を読んでから、あの違和感の正体がだいぶ言語化されました。 たとえば納豆。パックを裏返して菌の回り方を見る職人の話を読んだとき、僕は「そんな世界があったのか…」と普通に衝撃でした。あるいは、柔らかすぎるトンカツの理由が、肉そのものではなく“中に入れられたもの”にあったり、安いハム・ソーセージの“プリプリ感”が技術によるものだったり。安さがどこで生まれ、どこで何が削られているのかが、かなり具体的に見えるようになります。 そして、ヨーロッパでは「安全かどうか」より「エシカルかどうか」で商品が選ばれるのに対し、日本はまだ価格競争が主流だという話も印象的でした。誰かの無理の上に成り立つ“安さ”は、結局どこかで自分たちに返ってくる。その視点は、日々の買い物の迷いに静かに効いてきます。 必要以上に高いものを買え、という本ではありません。ただ、納得して選べるようになるための材料をくれる一冊です。食品の裏側を知っておきたい人、なんとなくモヤモヤを抱えたまま買い物をしてきた人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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