
だから、ぼくは農家をスターにする 『食べる通信』の挑戦
高橋 博之
CEメディアハウス / 2015-06-18
この本について
都市で暮らしていると、食べものとの距離がどんどん遠くなっていく感覚があります。スーパーに並ぶ“結果だけ”を見て、値段やカロリーでしか判断できない自分に、どこかモヤっとする。でも、どうしたらその違和感がほどけるのかまではわからないまま…そんな気持ちで日々を過ごしていました。 この本は、その距離の正体を「関係性の欠如」と言い切ります。生産者の物語を知ると、同じ牡蠣でも味が変わるという話は、単なる精神論ではなく、実際に生産者とやりとりをした読者が現場に会いに行ってしまうほどの変化を生む。食べることに“理解”が入るだけで、日常がここまでリアルになるのかと驚かされました。また、1万人より200人のファンで成立する1次産業のあり方など、消費社会にいる自分には見えていなかった選択肢も示してくれます。 読みながら、「自分は何を知らないまま生きているんだろう」と静かに揺さぶられました。生産者とつながることが特別な活動ではなく、自分の生活の延長にありえるんだと、具体的に想像できるようになります。 食との距離感に引っかかりを抱えている人、ほんの少しでも“自分ごと”として世界を見直したい人に、深く刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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