
りゅうおうのおしごと!9 (GA文庫)
白鳥 士郎 and しらび
SBクリエイティブ / 2018-08-08
この本について
最近、うまくいかない日が続くと「気持ちの問題なのに、どうにか技術でごまかせないかな」と無理に前に進もうとして、さらに空回りしてしまうことがあります。頭では休んだほうがいいと分かっていても、負けが重なると自分の価値そのものが揺さぶられるような感覚になるんですよね。 『りゅうおうのおしごと!9』の抜粋に反応した人は、おそらくこの「メンタルが不調な時ほど、技術で埋めようとするクセ」や、「負け続けている自分にどう向き合うか」という部分に刺さっている気がします。この巻では、将棋という極端に結果が可視化される世界のなかで、それでも人が前に進む理由が丁寧に描かれていて、技術とメンタルの関係を自分ごととして捉えやすいんです。機械的な最適解ではなく、人が信じる世界に踏み込むことの重さや温度が、そのまま胸に残ります。 読んでいて一番効いたのは、無理に気合で立て直す話ではなく、「調子が悪い時の自分も、その時の戦い方を見つけていい」という視点がさりげなく示されているところでした。負けが続く時ほど、自分の中にまだ残っている小さな意地や希望みたいなものに気づけたりします。物語として楽しみながら、自分の現在地を静かに整えてくれる一冊でした。 こんな人に刺さると思います。技術や努力には自信があるのに、心のほうが追いつかなくなる瞬間がときどき訪れる人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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