
りゅうおうのおしごと!5 (GA文庫)
白鳥 士郎 and しらび
Square Enix / 2017-07-13
この本について
仕事でも人間関係でも、がんばっているつもりなのに「自分だけ足踏みしてる気がする」と不安になることってありますよね。努力が正しい方向に向いているのか分からなくなって、迷路の中で立ち止まってしまう感じ。さらに、誰かを支えたいのに上手く寄り添えなかったり、相手の成長を信じきれなかったり……大人になっても、こういう悩みはずっとつきまといます。 『りゅうおうのおしごと!5』は、一見すると将棋ライトノベルですが、その中にあるのは「置いていかれる怖さ」と「それでも誰かと歩いていく」という、かなり人間くさいテーマでした。例えば、思春期の差や性格の違いで築かれてしまう“力の差”に戸惑う感じや、相手が先へ進んでしまう不安。それをどう扱えばいいのか、登場人物たちが試行錯誤する姿が、妙に現実の私たちにも重なります。また、努力が報われる保証のなさに震えながらも、それでも進もうとする八一の独白は、迷っている時ほど沁みます。さらに、守ることと甘やかすことの境界に揺れる大人たちの視点もあって、「一緒に傷つきながら支える」という関わり方を静かに教えてくれます。 誰かとの距離感に悩んでいたり、努力の方向が見えなくなっている時、この巻はそっと横で灯りを掲げてくれる感じがします。特に「置いていかれる怖さを知っている人」には、強く響くはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
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