
コンサルは会社の害毒である (角川新書)
中村 和己
KADOKAWA / 2015-11-10
この本について
仕事で外から来た意見に振り回されたり、「結局この会社は何を基準に動いているんだろう」と感じる瞬間ってありますよね。現場にいても経営にいても、意思決定の正体がつかめないまま進むあのモヤモヤを、どう扱えばいいのかずっと考えていました。 この本は、コンサルを批判する本というより、企業の意思決定の裏側にある“日本特有の動き方”を可視化してくれる一冊でした。特に刺さったのは、コンサルが問題を解く存在ではなく、結局は「誰が決めるか」の構造の話だという指摘です。表面的な原因探しではなく、組織がどんな文化で意思決定しているのかを見る視点が持てるようになります。また、日本企業がなぜ変化に向かないのか、なぜ差別化戦略ばかり考えるのかといった、日々の疑問に現実的な説明が加わるのも大きかったです。読み進めるほど、自分の職場で起きていることの輪郭が少しずつはっきりしてきました。 外部の提言に期待しすぎず、コンサルを“筆記具”として扱う距離感は、組織の中で実務をしている人ほど腑に落ちると思います。こんな人に刺さる本です。自分の会社がなぜ動かないのか、その理由を感情論ではなく構造で理解したい人。
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