
2016年マーケットはどう動く 岡崎良介の投資戦略 Black Book
岡崎 良介
この本について
相場を追っていると、ニュースで言われる「理由」と、自分の中の感覚がどうにも噛み合わないことってありませんか。中国が減速したから下がった、と言われても、それだけじゃ説明がつかない動きが多すぎる。結局どこを見ればいいのか、いつも霧の中を歩いているような感じになります。 この本は、そういう「表面的な説明だけだと腑に落ちない」タイプの人にちょうどいい距離感で効いてきます。たとえば、原油の暴落と利上げ、量的緩和の終了タイミングがどう連動していたか、過去の1986年・2008年と何が似ているのか、そういう“相場が動く根っこの力”を、実際の数字や現象の積み重ねで示してくれるんですよね。読みながら、自分が普段ニュースを断片で拾っていたせいで見落としていた流れが、一本の線としてつながっていく感覚がありました。 特に刺さったのは、日銀やECBの政策が直接日本株や中国経済を動かしているんじゃなく、その裏でドルの需給がどう変わったかが本丸だという視点です。これを知ってしまうと、「利上げしたからドル高」「量的緩和したから円安」といった単純な理解では動けなくなる。むしろ、自分がどの輪を見て判断していたのかを見直すきっかけになります。 相場を短期で当てたい人には向きませんが、「ニュースの説明がしっくりこない」「もっと深いところで動いている力を知りたい」という人には、長く使える視点をくれる一冊だと思います。自分と同じく、もやもやしながら追っている人ほど響くはずです。
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