
無私の日本人 (文春文庫)
磯田道史
この本について
最近、正しいと思うことほど声に出しにくかったり、弱い立場に寄り添おうとすると「きれいごと」と言われたり、なんだか身動きが取りにくい場面が増えた気がします。自分の中の小さな良心みたいなものが、現実の前でいつも負けそうになる。そんなときに『無私の日本人』を読むと、少しだけ背筋が伸びるというか、「それでもこうありたい」という気持ちが静かに戻ってきました。 この本が効くのは、立派な英雄譚だからではなく、むしろ人間くさい迷いと行動が丁寧に描かれているからだと思います。自分の名誉よりも民のために奔走した人物がいたことや、変化はまず誰かの頭の中に生まれる小さな気づきから始まるという描写に触れると、「今の自分の小さな違和感も無駄じゃない」と思える。さらに、強い者が弱い者を翻弄してきた歴史を正面から書いてあることで、現代の不公平感をどこに置けばいいのか、少し整理がつく感覚もあります。 大げさに未来を変えようとか、道徳的に生きろと言ってくる本ではありません。でも、濁ったものを少しでも清らかな方へ動かす力をもつ人が確かにいた、という事実に触れるだけで、自分の行動の基準がすっと整う気がします。忙しさで視野が曇ってきたとき、小さな正しさを手放したくない人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要



![[新訳]南洲翁遺訓 西郷隆盛が遺した「敬天愛人」の教え](https://m.media-amazon.com/images/I/810bvOZSsuL._SY500.jpg)




