
デジタル・ジャーナリズムは稼げるか―メディアの未来戦略
ジェフ・ジャービス、夏目 大、茂木 崇
東洋経済新報社 / 2016-05-27
この本について
メディアに関わる仕事をしていると、「結局、数字を追うために記事を作っているだけじゃないか」とふと虚しくなる時があります。読まれることは大事だけど、目の前のユーザーと本当に向き合えているのか。自分のやっていることに、どんな意味があるのか。そのあたりで足が止まる人は多いと思います。 この本が効くのは、数字の代わりに“人”を見る感覚を取り戻せるところです。ジャービスは、ジャーナリズムを「コンテンツづくり」ではなく、人の目標達成を支える“サービス”だと捉え直します。情報があふれる今、ただ記事を出すだけでは役に立たない。むしろ、問いを見つけて整理し、個人やコミュニティの理解を助けることにこそ価値が生まれる。読んでいると、自分の仕事のどこを変えれば「誰かの役に立つ」方向へ戻れるのかが、だんだん描けてきます。 また、マスを前提にした発想を捨て、個人との関係をどう築くかに踏み込んでいるのも大きなポイントでした。数字の圧力に振り回され続けてきた人ほど、この視点の転換は救いになるはずです。 メディアづくりの根っこをもう一度見直したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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