
家族無計画
紫原 明子
朝日出版社 / 2016-06
この本について
恋愛や婚活に向き合うとき、「条件で選ぶのは正しいはずなのに、どうしてか気持ちが追いつかない」「効率よく進めた方がいいのは分かっているけど、どこか味気ない」。そんなモヤモヤを抱えたまま動けなくなることが、僕にもよくあります。合理性と感情のあいだで揺れるあの感じです。 『家族無計画』を読んで印象的だったのは、出会いに“必然性”を求めすぎると、かえって偶然の面白さを取りこぼすという視点でした。読書会やアイデアソンのように、そもそも出会いを目的にしていない場だからこそ、人の温度や空気の流れに触れられるし、あとから「あれ、あの瞬間って実は大事だったのかも」と思える余白が残る。効率とは別のレイヤーで、人と出会う手触りが描かれていて、婚活という言葉の固さが少しだけほぐれました。 この本が効くのは、出会いに疲れたときではなく、「自分の感覚を置き去りにしていたかもしれない」と気づいたときです。条件を捨てろと言う本ではなくて、条件では測れない部分を一度この目で見に行く勇気をそっと押してくれるような位置づけです。頭で考えすぎて動きづらくなっている人ほど、静かに刺さるはずです。 こんな人に刺さると思います。効率だけでは恋愛を語れないと、どこかで感じている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの75%が集中しています。
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