
ポリアモリー 複数の愛を生きる (平凡社新書777)
深海 菊絵
平凡社 / 2015-06-15
この本について
誰かと関係をつくる時、「自分の気持ちを言いづらい」「場の空気で黙ってしまう」みたいな瞬間って、けっこうありますよね。相手に合わせてしまったのか、自分が何を望んでいたのかさえ曖昧になるあの感じ。今回の抜粋が保存されていたのは、まさにその“萎縮して黙る自分”に心当たりがある人が多いからなんだと思います。 この本はポリアモリーというテーマを扱っていますが、複数愛の肯定を押しつける内容ではありません。むしろ、人との関係の中で自分の声がどう消えていくのか、どこに違和感が生まれるのかを、とても具体的な場面を通して見せてくれます。たとえば、共同生活の場で質問されて何も言えなくなる描写は、「自分の正直さをどこに置いてきたのか」を静かに突きつけてきますし、関係の形ではなく“関わり方の質”に目を向け直すきっかけになります。 読み進めると、相手とどう距離を取り直すか、自分の感情をどう扱うか、といった小さな選択が積み重なって関係が形づくられていくことが見えてきます。大げさな答えはくれませんが、自分の気配をもう少し大事にする練習にはなる本です。 「関係の場でつい黙ってしまう自分に引っかかりがある人」に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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