
深く、速く、考える。
稲垣 公夫
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2015-05-27
この本について
仕事でも日常でも、目の前の問題を前にして「考えているつもりなのに、浅い気がする」と立ち止まることが多いんですよね。僕も同じで、つい手近な解決策に飛びついては、あとで「結局まわり道だったな」と思うことがよくあります。そんなとき、この本が少しだけ視界を広げてくれました。 特別な才能がなくても、深く考える力は鍛えられる。著者が言うのはそんな現実的な話で、印象的だったのは、毎日“常識のちょっと外”に出る小さな訓練を積み上げるという姿勢です。因果関係を図にして構造を見えるようにしたり、遠くの分野からアイデアを借りてきたり、スポーツの基礎練習みたいに思考を分解して鍛えたり。どれも劇的ではないけれど、続けると確かに思考が深くなる手触りがあります。 もうひとつ救われたのは、「いきなり完璧な抽象思考や直観に頼らなくていい」というところです。ロジカルに積み上げる方法と、直観のスピードをいいとこ取りするやり方は、僕のように“考え方の型”を持っていない人間でも始められました。日々の仕事の小さな判断でも、原因を捉えやすくなったり、別の領域の例が思い浮かびやすくなったり、変化が出てきます。 ゆっくりでも自分の思考を強くしたい人、そして「もっと深く考えたいけど、どう鍛えればいいのか分からない」と感じている人にはかなり刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの46%が集中しています。
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