
全国民が豊かになる 最強の地方創生
三橋貴明
日本文芸社 / 2016-06-10
この本について
都市と地方の経済格差について、「なんでこんなに差が広がるんだろう」とぼんやり考えたまま日常に戻ってしまうことが自分にもよくあります。地方創生って言葉は聞くけれど、結局どこをどう見るべきなのか、説明されても腑に落ちないまま終わることも多いですよね。 この本を読んで面白かったのは、あの「なんとなくの違和感」が、数字の扱い方ひとつで大きく変わるという視点でした。たとえば、基準年の設定ひとつで実質GDPの姿がまったく違って見えてしまう話は、普段のニュースを受け取るときの姿勢まで変えてくれます。また、東京のサービス業がなぜ安定しやすいのかを、スケールメリットや交通インフラの密度から説明してくれるあたりも、ただの「都会は強いよね」で終わらない具体性があって、地方が抱える構造的な負け筋が急に立体的に見えてきます。 読みながら、「地方がダメなんじゃなくて、そもそも仕組みがそうできてたのか」と少し肩の力が抜けました。無理に元気づける本ではないけれど、状況を現実的に理解した上で、どう動けばいいかを考える土台をくれる一冊です。「地方のことを語るとき、どこが本質なのかわからなくなる人」に特にしっくりくると思います。
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