
テロ
フェルディナント・フォン・シーラッハ、酒寄 進一
三修社 / 2008-11-15
この本について
正しさってなんだろう、と仕事でも日常でも行き詰まる瞬間があります。自分の判断が誰かを救う一方で、別の誰かを傷つけてしまうかもしれない。そんな板挟みの感覚って、意外と生活のあちこちに潜んでいて、答えを出すほど気分が重くなるものです。 『テロ』を読んで感じたのは、正しさを一本化しようとするほど視野が固まってしまう、という当たり前だけど避けていた事実でした。無辜の人の命を天秤にかけることは認められない、という憲法の原理が、どんなに切迫した状況でも揺るがないという指摘は、現実的に考えると苦いけれど、判断の軸をどこに置くべきかを静かに突きつけてきます。また、法廷を「言葉で事件を再現する場」として描く視点は、感情だけで決めつけず、一度立ち止まって状況を言語化することの重要さを思い出させます。結局のところ、判断の前にまず“人としてそこに立つ”ことが求められるんだと、読んでいて何度も考えさせられました。 正解を押しつける本ではないけれど、自分の迷いを丁寧に扱いたい人にはしっかり刺さると思います。どちらを選んでも誰かが傷つくように思える場面で、自分が何を大事にしたいのかを静かに見つけたい人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




