
続・大人の流儀
伊集院静
講談社 / 2011-12-12
この本について
仕事でも人間関係でも、どうしようもない現実にぶつかった時、つい愚痴や正論で自分を守りたくなることがあります。でも、言ったところで状況は変わらないし、後から「なんであんなこと言ったんだろう」と自己嫌悪だけが残る。大人としてどう振る舞えばいいのか、わかっているようでわからないまま日々が流れていく。そんなモヤモヤを抱えている人は多いはずです。 『続・大人の流儀』には、きれいごとではなく、現実に足をつけた「大人としての視点」が淡々と並んでいます。たとえば、言葉を発する前に一度だけ嚙んでみることや、理不尽と出会うことで世の中の手触りがつかめるという話は、今日の出来事にそのまま持ち込める感覚があります。さらに、失敗続きでも続けることにこそ本質があるというゴルフの話は、成果ばかり追いかけて焦る日々に少し空気を入れてくれます。肩肘張らず、でも逃げずに生きるための距離感を見直せる本だと思います。 読んでいると、立派な人間になれという圧ではなく、「完璧じゃなくていいけれど、迂闊ではありたくないよな」という静かな基準が自分の中に戻ってくる感覚があります。酒に救われる夜があっても良いし、弱さがあるからこそ人としてまともでいられる、そんな当たり前を思い出させてくれます。 日々、少しだけまっとうに生きたいけれど、気合いや根性論には疲れてしまった人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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