
ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)
出井康博
講談社 / 2016-07-20
この本について
日々ニュースを見ていて、「なんでこんなに外国人労働に依存してるんだろう」とか、「留学生の問題って結局どうなってるんだろう」といったモヤモヤが、どこか胸の奥に残ったままの人は多いと思います。僕も、便利な生活を当たり前に享受しながら、その裏側にある現実をほとんど知らないまま過ごしていました。 『ルポ ニッポン絶望工場』は、その“知らないまま”を一度止めてくれる本です。例えば、留学生30万人計画がどう現場をゆがめたのか、どんな日本語学校がどんな構造で若者を受け入れているのか、そして彼らがどんな働き方に押し込まれているのか。表向きの制度と、実際にそこで生きる人たちの距離感が、かなり具体的に見えてきます。特に、僕自身「日本の魅力が年々下がっている」と言われる背景は、肌感覚では理解していても、ここまで構造的だとは思っていませんでした。 読んだからといって何かが劇的に変わるわけではないけれど、少なくとも「自分が何を“見えていなかった”のか」は整理されます。身近なコンビニや宅配の裏側で、誰がどんな条件で働いているのかを想像する視点がつくのは、将来の働き方や社会の維持を考える上でも避けて通れないな、と素直に思いました。 外国人労働をめぐる現実を、“批判でも肯定でもなく”ちゃんと知りたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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