
2時間でわかる 図解「IoT」ビジネス入門
小泉耕二
あさ出版 / 2016-04-05
この本について
仕事で「IoTって結局どこがポイントなんだっけ」と考え込むことがけっこうあります。技術の話を追っているつもりでも、現場でどう役立つのかが急に曖昧になる瞬間があるんですよね。特に、人の嗜好みたいな曖昧な情報と、センサーが集める具体的なデータをどうつなげれば価値になるのか……そのあたりでモヤモヤすることが多いです。 この本は、その“モヤモヤの正体”をかなり具体的にほぐしてくれました。たとえば、事故が多い道路をクルマのセンサーから自動で把握する、家電が電気代を最適化してくれる、冷蔵庫が必要な買い物だけを淡々と処理してくれる。「便利になりました」で終わらず、クラウド側の技術で価格の壁を越えていく仕組みまで描いてくれるので、自分の仕事にどう応用できるかがイメージしやすいんです。モノそのものより、モノを取り巻くサービスや人の行動まで含めて考える視点が腑に落ちる、というか。 個人的には、ヒトの情報だけでなく“モノの状態も個別にクラウドに載る”という視点が特に刺さりました。これを前提に考えると、AIが代替できる領域や、逆に人間が介在する意味がまだ残る領域も見えやすくなります。IoTを華々しい言葉で飾らず、現実的なレベルで「じゃあ何が変わるのか」を考えたい人にはしっくりくる一冊だと思います。 技術を追っているはずなのに、実務に結びつけるところでつまずきやすい人にこそ届く本です。
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