
世界をこの目で
黒木 亮
毎日新聞出版 / 2018-11
この本について
仕事のことを調べているつもりなのに、なんとなく国内の情報ばかりを回してしまう……。気づけば「世界って実際どう動いているんだっけ」と視点が凝り固まっている。そんな感覚に心当たりがある人には、この本がけっこう効きます。 黒木亮さんは国際金融や企業の裏側を追いかける作家ですが、取材の姿勢がとても実務的なんです。英文資料を徹底的に読み込み、ハーバード・ビジネス・スクールのケースまであさる。その作業を「鍵穴から世界を覗かないため」と淡々と語っていて、ここに共鳴する読者が多いのもわかります。世界の動きを知りたいと言いながら、英語情報を避け続けている自分への静かな刺激になるんですよね。 さらに、実際に人に会いに行くと、こちらの期待なんて軽々とひっくり返される経験が何度も出てきます。営業と同じで、足を運んでみないとわからない。机上のリサーチだけでは届かない「予想外の話」が現実にはある、という実感が持てます。そして、偉人を神格化するんじゃなく、一人の人間としての生き方を見つめる視点も、この本の読みやすさにつながっています。 世界を見る目を少し広げたい人、自分の仕事の範囲を越えた話を取り込みたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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