
アマゾンと物流大戦争 (NHK出版新書)
角井 亮一
NHK出版 / 2016-09-10
この本について
ネット通販まわりの話って、どうしても「値段が安いかどうか」くらいで考えがちですが、実際に仕事で向き合っていると、もっと複雑なところで悩みませんか。例えば、なぜあの企業だけが圧倒的に早く・安く届けられるのか、自分の会社で同じことをやろうとしたら何が足りないのか。わかっているようで、全体像をつかみきれないまま時間だけが過ぎていく感じがあると思います。 この本は、そのモヤモヤに対して「物流をコストではなく投資として積み上げるとどうなるか」という視点をくれます。たとえば、アマゾンが利益をほぼ物流センター建設に回し続けてきた理由や、販売者が依存せざるを得なくなる構造など、単なる“強い企業の話”ではなく、仕組みとしてどう回っているかが手触りを持って理解できます。また、ブルウィップ効果のような上流への負荷の跳ね返りや、楽天のようにロジスティクスを短期コストと見る企業との対比もあって、自分のビジネスのどこにボトルネックがあるのかを考えやすくなります。 特に「なぜ安くできるのか」「なぜ真似できないのか」を現実的な目線で知りたい人には刺さるはずです。大きな会社の話ではあるけれど、自分の仕事に落とし込むヒントは多い一冊でした。
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