
日本に絶望している人のための政治入門 (文春新書)
三浦瑠麗
この本について
政治の話になると、右だ左だと騒がしいわりに、結局どこで判断すればいいのか分からないままモヤっとすることが多いですよね。自分の価値観と世の中の議論がズレている気がするけれど、かといって極端な主張にも乗れない、あの宙ぶらりんな感じ。僕自身もずっと同じところで悩んでいました。 この本が面白いのは、イデオロギーの応援合戦から距離を置いて、政治を現実の力学として解きほぐしてくれるところです。たとえば「右傾化」という言葉が安易に使われていることへの違和感を言語化してくれたり、リベラルも保守も本来どんな理屈で成り立っているのかを、弱者・強者の構造や歴史の積み重ねから丁寧に見せてくれます。また、日米や日韓の関係を「好き嫌い」ではなく、相手の利益とこちらの限界を踏まえた現実的な視点で語ってくれるので、ニュースの見え方が少し落ち着きます。自由の先にあるコンパッションという話も、抽象論ではなく、どう他者を理解するかという行動の問題として響きました。 感情で振り回されずに政治を考えたい人、でも冷笑的にもなりたくない人には特にしっくり来ると思います。僕にとっては、政治を「正しさの争い」ではなく、自分が生きる環境をどう整えるかという視点に引き戻してくれた一冊でした。自分の立ち位置を確認したいときに静かに効いてきます。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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