
赤毛のアン―赤毛のアン・シリーズ1―(新潮文庫)
モンゴメリ、村岡花子
新潮社 / 2008-02-25
この本について
日々の生活で、気持ちの置き場がわからなくなることってありませんか。朝は前向きなのに、午後には自信をなくしていたり、誰かの言葉に揺さぶられてしまったり。頭では「もう少し落ち着いて生きたい」と思っているのに、心が追いつかないまま時間だけ過ぎていく感じがあると思います。 『赤毛のアン』を読み返していると、そういう揺れそのものが、実は私たちの生活の一部なんだと少しだけ腑に落ちてくる瞬間があります。アンが景色に勝手に名前をつけて世界を広げていくところや、うまくいかない日でも「朝はそんなところにいられないわ」と言い切る場面を読むと、環境を変えられなくても、見方だけなら今日からでも変えられる気がしてきます。うれしいことを「待つ時間も自分のもの」と言いながら膨らませていく姿は、結果ばかり気にしてしまう自分を少しラクにしてくれますし、人から笑われても自分の言葉で話そうとするアンの態度は、仕事で遠慮しすぎるときの背中押しにもなります。 結局、完璧じゃないまま生きていくしかない人に寄り添ってくれる物語なんですよね。感情の振れ幅が大きい自分にちょっと困っている人には、特にしみると思います。
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