
知ろうとすること。(新潮文庫)
早野 龍五 and 糸井 重里
新潮社 / 2014-10-01
この本について
知らないことが多すぎる状況で、何を信じればいいのか迷う瞬間ってありますよね。ニュースを見ても不安が増えるばかりで、専門家の言うことも正直うまく飲み込めないまま手元に残るのはモヤモヤだけ…そんなとき、自分の中に「科学的に正しい方に寄りたい」という気持ちが少しでもあるなら、この本はけっこう助けになります。 読んでいて印象的だったのは、事実そのものより「どう伝えるか」がどれだけ大事かを丁寧に扱っているところです。放射線量を測る機械ひとつ取っても、精度より“怖さをほどくデザイン”が重要になる場面があるという話は、仕事でも日常でもそのまま応用できました。さらに、混乱の中でも「より真実に近いと思える方向へ手続きを踏んで進む」姿勢が描かれていて、白黒つかない状況で立ち止まりがちな自分には救いに近いものでした。 そして何より、専門家の強い言葉より、当事者ではない普通の人が「大丈夫だよ」と言えるようになることの価値が語られている点が、この本ならではだと思います。個人の弱い力がばかにできない、と言い切ってくれるのも心強い。 感情と数字の間で揺れている人、正しさを押しつけられるのが苦手な人にしっくりくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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