
もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)
菊池 誠、松永 和紀、伊勢田 哲治、平川 秀幸、飯田 泰之、SYNODOS、SYNODOS
光文社 / 2011-09
この本について
とくに専門分野じゃない話題で、ニュースを見てもSNSを眺めても「結局どれを信じればいいのか…」と立ち止まってしまうことがあります。数字や専門用語よりも、まわりの空気のほうが強く感じられて、判断の軸が揺れるあの感じ。僕自身も震災や食品の話題になると、毎回うまく整理できずにいました。 この本が助けてくれたのは、正解を教えてくれるからではなく、「どんな視点で考えれば混乱しにくくなるのか」を地に足の着いた形で示してくれるところです。たとえば、研究者が“科学として答えられる質問”と“価値判断が不可避な質問”をどう区別しているのか。あるいは、リスクの大小だけでなく「そのリスクを誰がどう受けるのか」という視点を入れるだけで、議論の見え方が変わること。遺伝子組換えや放射線のように、数字だけ追っても腑に落ちない話題で効いてきます。また、デマが広がる典型的なパターンを知ることで、「モヤっとする情報に距離を置く」ための小さな防波堤も作れます。 専門知識がなくても読めますが、「説明のうまさ」よりも「問いの立て方」を重視したい人向きです。情報が多すぎる時代に、判断の軸を外に預けたくない、そんな人に静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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