
そこが知りたかった! 「右翼」と「左翼」の謎 (PHP文庫)
グループSKIT and 鈴木 邦男
PHP研究所 / 2015-11-02
この本について
政治の話になると、言葉だけが独り歩きして、結局「右翼って何? 左翼って何?」という基本に立ち返りたくなることがあります。ネットで拾える情報は断片的で、対立の図だけが濃くなっていく感じがして、モヤモヤが残るんですよね。僕自身、用語のイメージだけで理解したつもりになっていたところが多かったので、この本を読んでかなり視界がクリアになりました。 刺さるのは、歴史的な右と左の背景が淡々と整理されているところです。たとえば、明治期の自由民権運動と結びついた初期の右翼や、共産党の内紛から新左翼が派生していく流れなど、「いまの分断」がどこから来ているのかが線としてつながります。また、アナーキズムからファシズムまで、思想それぞれの成り立ちが具体的な事件や人物に紐づいて語られるので、抽象概念だったはずの言葉が急に“生活圏に降りてくる”感覚がありました。 特に、ネット上の政治的な言い争いに違和感を覚えつつも、自分の立ち位置がよく分からないまま流されがちな人には、その混乱をほぐす助けになると思います。思想を賛美したり断罪したりする本ではなく、歴史として静かに見せてくれるところが、ちょうどよかったです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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