
リーダーに絶対役立つ韓非子 (PHPビジネス新書)
守屋 洋
PHP研究所 / 2017-01-24
この本について
仕事で人を動かす場面が増えるほど、「正しいことを言っているはずなのに、なぜか空回りする」「部下との距離感がつかめない」というモヤモヤが出てきます。自分なりに誠実にやっているつもりでも、相手の“逆鱗”に触れていたり、こちらの一言が意図せず組織の空気を乱していたりして、あとから冷や汗をかくこともあります。僕も何度もやりました。 『韓非子』に触れると、こういう「なんとなくうまくいかない」の正体が、少しだけ輪郭を持ちます。たとえば、礼を欠くだけで相手の警戒心は一気に高まること。トップの口が軽いと、部下は安心して本音を出せなくなること。あるいは、率先垂範で突っ走るほど組織全体はむしろ機能しにくくなること。どれも現場で思い当たる瞬間があり、耳が痛いけれど腑に落ちる視点ばかりでした。 特に刺さったのは、「修正のきかない部分を最初に丁寧に扱う」という話です。人との関係でも、チームの制度づくりでも、最初の小さな雑さが後々ぜんぶ響いてくる。だからこそ、一度踏み間違えると戻れないところだけは慎重にする。この感覚は、僕のように意思決定でよく迷う人間にはありがたい指針でした。 肩書きに関係なく、「人を巻き込みながら仕事を進める場面で、どこか自信が持てない」という人に静かに効く本です。
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