新編 不穏の書、断章 (平凡社ライブラリー780)

新編 不穏の書、断章 (平凡社ライブラリー780)

フェルナン・ペソア and 澤田 直

平凡社 / 2013-01-01

累計読者数3
平均ハイライト数 14件/人
推定読了時間 約4時間29分
star総合評価 48/100
start序盤集中型

この本について

最近、考えれば考えるほど自分が何者なのか分からなくなったり、行動する前に立ち止まりすぎて疲れたりしませんか。周りのペースに合わせようとしているうちに、自分の実感がどこかに置き去りになっている感じというか。かといって「深く考えすぎるな」と言われても、それができたら苦労しないんですよね。 ペソアのこの本は、悩みを解決してくれる類のものではありません。ただ、今の自分が抱えているモヤモヤを、そのまま別の角度から照らしてくれる感じがあります。たとえば「自分自身であればいい」という淡々とした視点や、世界には意味を求めなくてもいいという距離感。あるいは、人生と自分の間にガラス板があるような感覚を、そのまま言葉にしてくれるところ。どれも前向きではないけれど、妙に腑に落ちて、肩の力が抜けます。 読みながら、自分だけが迷っているんじゃなかったんだと思えるし、無理に「答え」を探さなくても、生きていけるのかもしれないと少しだけ思える本です。自分の内側にある静かな混乱とつきあっている人には、とくに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

20世紀が秘匿した最後の巨匠とされるポルトガルの作家の書。異なる人格となって書かれた作品群のひとつ「不穏の書」と諸人格による「断章」をおさめる。旧版を大幅に増補改訂。 解説=池澤夏樹
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