
スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運 (日本経済新聞出版)
ニック・ボストロム and 倉骨彰
日経BP / 2017-11-24
この本について
AIの話題って仕事でも生活でも目に入るのに、実際どこまで分かっているのか自信がないまま流されている感じ、ありませんか。便利になっていく一方で、「人間の知能を超えるって結局どういう状態なんだろう」「組織よりAIのほうが賢くなるってどういう理屈?」みたいなモヤモヤが自分にもずっと残っていました。 この本は、そこを感情ではなく構造で理解させてくれるところが助かりました。たとえば、人間レベルの知能を作れたら“そのすぐ先”にもっと高次の知能が生まれる可能性がある、という指摘は、いま目の前の進歩がどこにつながるのかを落ち着いて考えるきっかけになります。人間の組織がなぜ非効率になるのかを「通信オーバーヘッド」や「制度の歪み」で説明してくれる部分も、日々の仕事にそのまま当てはまり、AIとの比較を冷静に見られるようになりました。また、常識的なことを「思考なしに」処理する難しさや、汎用性の壁がどこにあるのかが具体例で語られるので、AIの得手不得手を過度に誤解しない視点も身につきます。 未来の話をしているようで、実は今の自分の行動をどう変えるかが見えてくる本です。技術を怖がるでも礼賛するでもなく、長期の影響を一度フラットに考えてみたい人に刺さると思います。
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