
無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体
ジョナサン・ハスケル, スティアン・ウェストレイク, and 山形 浩生
東洋経済新報社 / 2020-01-17
この本について
仕事でも個人のプロジェクトでも、「がんばって積み上げているはずなのに、価値がどこに生まれているのかよく分からない」と感じることがあります。特にデジタル寄りの仕事だと、自分の時間や知識がどんな資産になっているのか、測りようがなくて不安になるんですよね。形がないから、成果も曖昧に見えてしまう。 この本は、まさにその“曖昧さ”を言語化してくれます。たとえば、努力の多くがサンクコストに見えてしまう感覚も、無形資産が文脈固有で転売しにくいという構造を知ると、ああ自分だけの問題じゃないんだと落ち着きます。また、知識が「命題型」と「処方型」に分かれる考え方は、学んでいる内容が実務でどう役に立つのか整理しやすくなりました。さらに、アイデアが組み合わさることで価値が跳ねるという話は、インプットの幅を広げる意味づけにもなります。 どちらかと言えば、成果が数値化されにくい仕事をしている人ほど、腑に落ちるところが多いと思います。無形のものに投資しているのに手応えが薄い…というあの感覚に、構造的な説明をくれる一冊です。形がないものとどう付き合うかを考えたい人には、けっこう刺さるはずです。
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