
それならブッダにきいてみよう: 人間関係編1
アルボムッレ・スマナサーラ
この本について
人間関係でつまずく時って、「相手が理解できない」というより、自分の中で何が正しいのか固めすぎてしまっているだけなのかもしれません。相手の態度にイラッとしたり、家族と距離をどう取ればいいのか迷ったり、仕事で誰かの怠けぶりが妙に気になったり……。そんな時ほど、頭の中が自分の基準でパンパンになっている感覚がありませんか。 この本がおもしろいのは、「人とどう付き合うか」という話を、ひたすら淡々と“自分の心のほう”から整理してくれるところです。例えば、相手と意見が合わない時に「私の意見です」とだけ言って深追いしない姿勢や、家族であっても一人の人間として尊厳を守るという視点、あるいは「自分がやれる量には限りがあるから、できないものはできないでいい」という割り切りなど、どれも日常ですぐ試せるのに、気持ちの負担が軽くなるものばかりでした。自分の気持ちを理解することが、結果的に人の気持ちを理解する近道になるという指摘も、読んでみると妙に納得できるんですよね。 誰かを変えようとする前に、まず自分の心の反応を見つめ直してみたい人に向いている本だと思います。人間関係の悩みは消えないままでも、ちょっと扱いやすくなる感じが欲しい時にちょうどいい一冊でした。
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