
意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム (日本経済新聞出版)
レイ・フィスマン, ティム・サリバン, and 土方奈美
日経BP / 2013-12-13
この本について
仕事をしていると、「なんでこんなにルールが多いんだろう」「合理的に動いているはずの会社が、どうしてこんなに回り道をするんだろう」というモヤモヤって尽きませんよね。自分もよく、現場で感じる理不尽と、頭で理解する“正しさ”の間で揺れています。 この本は、そうした違和感を「気のせい」で片づけず、組織という仕組みそのものの構造から説明してくれます。たとえば、社員を監視する役職がどんどん増えていくのは、誰かがサボるからではなく、組織が大きくなるほど避けられないトレードオフの結果だと気づかされます。あるいは、会社が思い切ったチーム制を導入しても機能しないことがあるのは、モチベーションの問題ではなく、仕事の「分解のしやすさ」という性質が影響しているからだとわかります。こういう視点を持つだけで、現場の理不尽に対して少し距離を置けるようになりました。 もちろん、この本が会社を綺麗に説明してくれるわけではありません。むしろ、不完全さを抱えた組織が、他の選択肢より“まだまし”だから存在しているという、地に足のついた考え方をくれる本です。組織を諦める前に、一度立ち止まって仕組みそのものを見つめ直したい人に刺さると思います。 「なんで会社はこうなんだろう」と疲れた日に読むと、少しだけ息がしやすくなる一冊でした。
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