
良い戦略、悪い戦略 (日本経済新聞出版)
リチャード・P・ルメルト and 村井章子
日経BP / 2012-06-26
この本について
仕事でも日常でも、調子が悪いとつい「もっと頑張ろう」とか「売上を伸ばそう」とか、結果そのものを課題にしてしまいがちです。けれど、そうやって目標だけを積み上げても、手がかりが見えなくてモヤモヤが増えるばかりなんですよね。自分でも何度も同じ壁にぶつかりました。 『良い戦略、悪い戦略』が効いたのは、このモヤモヤに対して「何が本当の問題なのか」を静かに突きつけてくれたところです。たとえば、目標と戦略をごっちゃにしない視点。売上20%成長みたいな数字は“願望”にすぎなくて、戦略とは「どこに力を集中するか」を決めることだ、と整理されるだけで行動の選び方がガラッと変わります。また、テンプレを埋めるだけの“戦略っぽいもの”を量産しても意味がなくて、状況の中にある一つか二つの決定点を見極めることが本質だと教えてくれます。抽象論ではなく、DARPAやトヨタ、セブン-イレブンの話を通じて、何をどう見ればいいのかがすっと腑に落ちるのもありがたいところです。 「いまの課題、どこから手をつけたらいいのか分からない」と感じている人ほど、この本のシンプルな考え方が武器になると思います。自分の強みをどこにぶつけるか、という視点で仕事の景色が少しクリアになるはずです。
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